経済産業省が半年間の議論をまとめて、6月8日に広く意見募集を始めた。この「企業買収における行動指針」は買収・合併の考え方や手順を分かりやすい言葉で説明している。 経営陣や取締役は買収提案を受領した場合、速やかに取締役会に付議または報告する事が求められる。当たり前の事が当たり前に行われてこなかったのが日本市場だったのかもしれない。
「あるファンドからの非公開化提案を聞いた社外取締役が、自らの地位が危うくなりかねないと恐れ握りつぶした。」そのような事例もあると報道されている。
行動変容を促す施策による日本市場の更なる改革と日本企業のオープンな企業風土の醸成に期待したい。スチュワードシップコード、コーポレートガバナンスコード、PBR1倍割れ企業に対する行動改革の要請、そして企業買収における行動指針。当たり前の理屈を「文字」にして企業の行動変容を促す事がこれからも必要であり、今後のM&Aの更なる活性化に期待せずにはいられない。(千)