日立製作所の構造改革

2025年3月20日の日本経済新聞は日立製作所の構造改革とその後の企業価値について、以下のように伝えている。

日立製作所は2025年2月17日に時価総額が終値で初めて節目の20兆円を超えた。24年1月に10兆円を超えてから約1年で2倍に拡大した。構造改革にメドをつけて成長局面に入ったとの前向きな評価が多い。

日立製作所は2009年3月期に巨額損失を計上した事を機に、構造改革を推進し、川村隆氏から4代社長がバトンをつなぎ、成長基盤を整えてきた。2010年3月31日の年度末時価総額が1兆5800億円だった頃、22社あった上場子会社はゼロとなった。

非中核事業の切り離しだけでは企業は縮小均衡に陥るが、日立株を保有する海外機関投資家は「構造改革を有言実行したのは素晴らしい。その後は、次にどうするかが重要となる」と話す。日立製作所は構造改革を経て、エネルギー、IT、インフラ分野という成長事業への集中が明確になりデジタル銘柄になったとの評価もある。2025年4月1日からはデジタル部門を統括した徳永俊昭氏が社長に昇格し、前社長で副会長に就任した小島啓二氏は「日立の構造改革の旅に終わりはない」と述べた。

日立製作所の構造改革とその結果を最高の手本に、まだ実行力が足りていない日本企業は構造改革を推進することが急務である。(千)