工作機械メーカーのTAKISAWA(旧滝沢鉄工所)は9月13日にニデック(旧日本電産)からのTOBに賛同を表明した。ニデックはTAKISAWAの直近株価の約2倍の金額である2,600円を提示した。TAKISAWAの原田社長は「経済産業省の指針に沿って対応したら、賛同するしか答えは無かった」と話した。経済産業省が発表した指針に基づいた事例の第一号と言ってもいい。
目先の株価提示は被買収側や投資家にとっても判断がしやすいが、定量的な観点以外からも株主価値の向上に資する買収提案は必ず存在する。目先の株価だけに捉われず、より幅広い視点で株主価値向上に資するか判断するためにも、買収提案があった際には今後はより一層、反対・見送りという「経営陣自身の保身」の事なども考えた結論ありきの検討をするのではなく、経営陣が本気で聞く耳を持ち、真剣に株主価値に資するかどうかを判断する姿勢やマインドセットがより重要になってくる。
それも経営者の重要な仕事である。(千)