M&AのPMI

日本企業にとって、M&Aは重要な経営戦略のひとつとなってきた。これは、言うまでもないことだが、さらに重要なことはM&AのPost Merger Integration(PMI、すなわち買収や合併などのM&Aを行ったあとの両社の統合プロセス)であると堅く信じている。M&Aを完了するまでは多くの労力が必要だが、それはあくまでもスタートラインにつくための準備段階であり、完了後の時点が買い手企業と買われた企業の人と人との融合作業および信頼関係構築の第一歩となる。日本の企業はグローバルな成長を求めて外国企業へのM&Aを積極的に行っているが、買収によって相手企業を支配しようとするか、あるいは統合という手段によって必ずしも支配しないことによって、PMIの負荷が異なるように思われる。日本の電子部品業界や半導体製造装置業界でも多額のキャッシュを使って外国企業を買収しても、その後シナジーの発現もなく業績が低落するケースも多々見受けられ、M&A成功のためにはPMIも含めた初期戦略から検討しなければならないだろう。