先日、日本ペイント株式会社が二プシー・インターナショナル・リミテッド(ウットラム・グループの100%子会社)から株式の公開買い付け(TOB)の提案を受けたとの報道があった。同社の有価証券報告書をみるかぎり、平成24年3月末の大株主名簿から二プシー社と同じグループ資本とみられる株主が登場したとみられることから約1年を経たところで、TOBの提案を受けたことになる。同社にとってウットラムグループはアジアでの合弁事業相手とのことで、TOB提案を受ける前にどのような協議があったのかは外部には知る由もないが、この件とは別に、技術力を持った日本企業に足りないものは、アジアを含めた海外企業にありがちなスピード・マーケティング力とも言われている。経営の速度に差があったことで、ウットラムグループが動いたとも考えられる。万が一の「まさか」に常に備えておく心構えが今も昔も必要だ。